更新日:令和5年11月16日
ヒグマに遭わないための対策、ヒグマを寄せ付けないための対策、ヒグマに出遭ってしまった時の対処方法を知り、ヒグマとの事故を防ぎましょう。
野外活動でヒグマの生息地に入ると、ヒグマと遭遇する確率が高くなります。ヒグマに遭遇する確率を下げるための方法を学習しておきましょう。
事前に、各市町村のホームページなどからヒグマの出没情報を収集し、出没している場所には近づかないようにしてください。また、北海道のホームページでヒグマに関する最新の情報を公開しておりますので、そちらをご確認ください。
ヒグマの生態や食性を知り、ヒグマの出没する可能性が高い時期、時間、場所には出かけないようにしてください。
野山へ出かけているときは、大きな音の出る鈴やホイッスルを鳴らし、自分の存在をヒグマに知らせましょう。多くの場合、ヒグマが気づいて立ち去ってくれます。また、大きな声を出すだけでも効果があります。複数で行動すると、おしゃべりすることで、一人のときよりもヒグマに存在を知らせやすくなります。
野外活動でヒグマの生息地に行く人は、クマ撃退スプレーや鈴、ホイッスルなどを携帯してください。
痕跡を見つけたら引き返す
新しいフンや足跡、食痕、爪痕などの痕跡を見つけたら、すみやかに引き返しましょう。
キャンプ場や登山道などで、マナーの悪い人達が残していった残飯や空き缶などのゴミが、ヒグマを誘引していると考えられています。市街地や農地に引き付けない工夫をしましょう。電気さくを設置する際は電気さく用電源装置を使用し、経済産業省の基準に合った使用をしましょう。詳しくは 経済産業省ホームページ をご覧ください。
残飯などのゴミの味を覚えたヒグマは、人里周辺に出没し、農作物を荒らしたり、コンポストの生ゴミを荒らしたりします。ヒグマが扉を開けたり、ひっくり返したりしても壊れない丈夫なゴミ箱を用意するとよいでしょう。
ヒグマの生息地に近い地域では、前日の夜に生ゴミを出すと、収集されるまで長時間野外に放置されることになり、ヒグマにゴミが荒らされたりする危険度が高くなります。また、ヒグマに遭遇する可能性も高くなり危険ですので、ゴミ出しの際はルールを守りましょう。
ヒグマの多くは、人と出遭わないように用心しながら行動しています。ですが、運悪く、ヒグマに出遭ってしまったとしても、慌てず、騒がず、落ちついて、状況を判断してから行動してください。
ヒグマがあなたに気づいていなければ、ヒグマに気づかれない様に、ゆっくりとその場から立ち去りましょう。
走って逃げたくなる気持ちはわかりますが、絶対に走らないでください。ヒグマに背中を見せて走って逃ると、ヒグマの狩猟本能を呼び覚まし、反射的に追いかけてきます。
追い払おうとして大声を出したり石を投げたりするのは逆効果です。ヒグマを刺激して興奮させてしまいますので絶対にしないでください。
威嚇をしているわけではありません。周囲の様子を観察するための行動ですので、落ち着いて状況を判断してください。
子グマの近くには必ず母グマがいます。人が子グマに近づけば、母グマが子グマを守るために攻撃してくる可能性が非常に高いです。不用意に近づくのはたいへん危険ですので、子グマを見つけたら近づかずに、すみやかにその場を離れてください。
上記の内容のとおりに行動すれば、必ず安全が確保されるというものではありません。
ヒグマに出遭ったらどうするかを考える前に、出遭わないようにするにはどうしたらよいかを考えることが重要です。