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更新日:令和5年11月6日

ヒグマの生態・行動習性

野生動物やヒグマと正しく付き合っていくためには、まず“相手をよく知る”事が大切です。
誤解も多く、わかっているようでわかっていないヒグマの事を知りましょう。

ヒグマの分布

ヒグマは、世界では北半球に広く分布し、さまざまな自然環境に生息しています。日本では北海道にのみ生息しており、国内ではもっとも大きな陸上動物です。

ヒグマの大きさ

体長
オス: 約2.0m
メス: 約1.5m

体重
オス: 約150~400kg
メス: 約100~200kg

※産まれてすぐは400gくらい

ライフサイクル(ヒグマの一生)

1~2歳まで母親と一緒に行動します。
4~5歳になると繁殖が可能になります。

3~5月:冬眠あけ
5~7月:繁殖期
8~9月:山の中の餌が少なくなるので、農業被害が発生しやすくなる。
10~11月:食いだめ
12~3月:冬眠・出産

食性(ヒグマの食べもの)

ヒグマは雑食性です。大きな体を維持するために、春から秋にかけて、その時にもっとも手に入りやすい食べ物を大量に食べます。

[春の食べもの] 冬眠明けで、ザゼンソウ、フキやセリ科などの植物を食べます。
[夏の食べもの] 引き続きセリ科などの植物を食べますが、アリやザリガニなども食べます。野生のサクラの実やヤマグワなども食べます。
[秋の食べもの] クルミやドングリを中心に食べて冬眠へ向けた栄養の貯蓄をします。場所によっては鮭を食べます。
[冬の食べもの] 冬眠をし、完全な絶食状態になります。

最近の食べもの事情:エゾシカ

最近は増加したエゾシカも食べるようになりましたが、積極的に襲って食べる例はめったにありません。産まれたばかりのシカの子や、狩猟や駆除による死体などを食べることが多いようです。

行動圏(ヒグマの行動範囲)

年間の行動範囲は、オスは数百km2、メスは数十km2です。新たな場所へ出没します。メスはオスに比べて行動範囲が狭く、メスの出没した場合は、その周辺(数十km2内)で、一年中生息していることになります。

行動習性

夜間のほか、日中も行動する。
人を避けて、藪などに隠れて行動することが多い。
逃げるものを追いかける。時速50kmくらいで走ることができる。
視力よりも嗅覚がすぐれている。
例: ヒグマが二本足で立っているときは、周囲のにおいや音を感じて、まわりの状況を確認しようとしている行動といわれている。
学習能力が高い。
例: 味を覚えると、その食べものに執着します。トウキビや果樹、人の出す生ゴミなどの味を覚えると、繰り返し出没します。
土をかけて占有する。シカなど一度に食べきれない餌は、土をかけて自分のものとして占有する。

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