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更新日:令和元年10月15日

町長の日記「バットの森づくり植樹祭に参加してきました。」

 令和元年10月12日(土)、今日はアオダモ資源育成の会が主催する「バットの森づくり植樹祭」に参加してきました。

 皆さんもご存知のとおり、プロ野球や社会人・大学野球では木製バットが使用されています。バットに使われる木材は主にアオダモ、ホワイト・アッシュ、メイプルの3種類で、近年はアオダモが不足しているため、北米から輸入されるホワイト・アッシュが主流となっていますが、軽くて丈夫、しなりがあり弾力性に優れているアオダモへの評価は依然として高く、メジャーリーガーの大谷翔平選手が使用しているほか、引退されたイチローさんも愛用されていたそうです。 

 アオダモは、このほかにもスキー板やテニスのラケットなどにも利用され、特に北海道産は品質が良く、希少価値が高いようですが、木材の生産現場では天然林に依存し、計画的な植林が行われなかったために、アオダモ資源は急激に減少しました。また、アオダモの成長は大変遅く、バット用の成木になるまでには70年以上の長い年月が必要とも言われています。

 アオダモの植樹は、このような状況を危惧された野球愛好家や関係団体、行政、バット生産者らが一体となって「アオダモ資源育成の会」を発足し、長年にわたり取り組まれてきた活動です。

 毎年度、道内各地で複数回の植樹祭が実施され、今年は苫小牧市、栗山町、由仁町に続いての開催となり、新冠会場には鵡川高校野球部員やボランティアなど約100名が参集し、予定した500本の苗木を無事植えることが出来ました。

 新冠町では今回で16回目の継続開催となり、これまでに約3万本のアオダモが町内に植えられています。この植樹祭は大変意義のある活動で、私も野球愛好家の一人として喜ばしく、今後もこの活動が継続していくことを願っています。