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更新日:平成25年3月1日

レコードの歴史年表

出来事
1857年 エドアード・レオン・スコット(Edouard Leon Scott)、音声を初めて目に見える形で(波形として)記録
1877年4月 シャルル・クロス(Charles Cros)録音と再生の方法を論文にしてフランス科学協会へ提出
1877年8月 トーマス・アルバ・エジソン(Thomas Alva Edison)、円筒型蓄音機(最初の錫箔円筒式)の発明、記録したものを初めて再生、フォノグラフ(Phonograph)「蓄音機」と命名、これがレコードの最初、同年12月24日に特許申請 (1877年試作機の「フォノグラフ」レプリカレ・コード館所蔵
  錫箔を巻いた円筒式レコードが、後に蝋(ろう)管式になり、さらにエミール・ベルリナーにより円盤式レコードへと改良された。
1878年 明治11年7月26日同人社文学雑誌に「蘇言機ノ事」という見出しで蓄音機が紹介(①日本に1台しかない1878年製「フォノグラフ」1号機レ・コード館所蔵
1879年 明治12年3月28日に、当時のお雇い外国人、英国人のユーイングが自ら制作したフォノグラフを東京商法会議所で公開
1885年 アメリカのアレクサンダー・グラハム・ベル(Alexander Graham Bell)(1847~1922)は、錫箔のかわりに蝋(ろう)を塗ったグラフォフォン(Graphophone)を開発(②1887年製ベルの1号機 レ・コード館所蔵
1887年 平円盤式レコードと蓄音機を発明、特許申請(ドイツから米国に移民した、エミール・ベルリナー(Emil Berliner))、蓄音機はグラモフォン(Grammophon)と命名(③1889年製ベルリーナの1号機レ・コード館所蔵
※レ・コードミュージアムでは世界ではじめて、①~③の3大発明品を展示しています。
1889年 明治22年、ベルのグラフォフォン、鹿鳴館における日本初公開
1889年 11月23日、ジュークボックス誕生
1891年 明治24年、国産第1号蓄音機、愛知県岡崎の中条勇次郎氏製作
1894年 日清戦争勃発~1895年
1895年 フィラデルフィアにベルリナー・グラモフォン社を創設
1896年 明治29年、蓄音機が商品としてアメリカから日本に輸入される
1899年 ジュークボックス販売される
1899年 明治32年、日本最初の蓄音機専門店、三光堂が浅草区内に開業、蝋管録音式の三光堂自家録音で当時流行の俗謡曲吹き込む
1902年 米国コロンビア・フォノグラフ社(以下「コロンビア」)、円盤型レコード発売
1903年 明治36年、米国コロンビア・フォノグラフ録音スタッフを派遣して日本で録音
(※出張録音~日本初の片面盤レコードの出現は、明治36~40年にかけて、ヨーロッパやアメリカのレコード会社が、日本に進出してきた時点に始まる。音響科学のなかった日本のことゆえ、外国のレコード・メーカーは録音技師と一緒に録音機材一式を持って渡日し、ホテルの一室等をスタジオ代わりとして録音し、収録原盤を本国へ持ち帰り、製品として改めて日本に輸出するという、いわば出張録音という方法をとった。これは大変な時間と労力のいる作業であったが、これら外国人技術者の努力によって今に残るのである。)
1903年 天賞堂、日本初の「写声機平円盤」すなわちレコード盤をコロンビアから輸入販売
※この当時のレコード価格 1枚1円75銭~5円(当時のはがき1枚1銭、駅弁15銭)
1903年 12月9日、読売新聞天賞堂広告。「写声機」という新語で大々的に売り出す。参考までに当時の新聞広告
1903年 12月17日、ライト兄弟が初めて飛行した日。36メートル、12秒。
1904年 フランス・オデオン・レコードが両面盤レコードをライプチヒの見本市に出展
1904年 世界最初のLPレコード登場。発売はロンドンのフィンズベリー・スクエアのネオフォーン社、サイズは20インチ(約51センチ)盤。演奏時間は最長で12分ほど、音質は良いとはいえなかったようだ。
1906年 コロンビア及びドイツ・グラモフォンから両面盤が発売
1908年 明治41年天賞堂は平円盤をレコードと改称(日本でレコードという言葉を使ったのも天賞堂が初めて)
1910年 このころまでに、ほぼ円盤レコードに収束
1910年 明治43年に天賞堂、コロンビアから両面盤レコードを輸入
1910年 日本初めてのレコード会社、株式会社日本蓄音器商会(ニッポノホン(フォン))が新設され(日米蓄音器商会は廃止)平円盤にトップを切って吹き込まれたのは「秋田おばこ節」、翌年には「越後盆踊」を市販
1914年 第1次世界大戦勃発 ~1918年
1917年 ジャズのレコードが最初に吹き込まれる(コロンビア SP盤1枚75セント)
1920年 大正9年、レコード著作権確立
1925年 ロンビアによる電気式録音によるレコードの発売年
1927年 昭和2年、ポリドールがドイツ原盤の電気吹込みの日本プレス
1939年 第2次世界大戦勃発~1945年
1948年 LPレコードが米国コロンビア・レコードから発売
1950年 日本初のテープレコーダー発売
1951年 昭和26年3月、日本コロムビアが日本初のLPを輸入発売、「長時間レコード」と呼ばれた。
1953年 国産品、8月から発売  日本でテレビの本放送が始まる
1954年 昭和29年、日本ビクター、EPレコード発売
1957年 11月3日、日本レコード協会「レコードの日」制定
1958年 8月、日本ビクター、ステレオ録音レコードの発売(初期にはウエストレックス社の”45/45方式” とデッカ社の”V/L方式”の2方式があったが、結局45/45方式に収束)
1963年 昭和38年、78回転レコードのミッション終了
1970年 4チャンネル・レコード発売
1975年 PCM(パルス符号変調)録音方式へ
1978年 おもな自由主義諸国においてLPの生産が史上最高を記録
1979年 デジタル録音レコードの発売年
1980年代初頭 レンタル・レコード流行
1982年 CDとプレーヤーが世界に先駆け日本から同時発売。(当時は1枚3,800円でLPより1,000円も割高)
1986年 ついにCDがLPの国内生産枚数を追越す