更新日:平成25年3月1日
気分の優れないときには、あまり音楽は聴きたくないのが一般的です。しかし、余裕があれば、聴くべきでしょう。音楽は心(脳)に直接語りかけてくるといわれていますから、努めて聴くようにしましょう。ただ、曲によっては落胆するような寂しく悲しいものもありますから、楽しくなるようなものを選びましょう。
機器は高ければ良いのかというと、そう一概にはいえません。使いこなし方が悪ければ高くともクオリティーを十分に発揮できません。機器の性能は価格に正比例はしないといえます。ブロードに+方向に比例する程度と思えばいいでしょう。
スピーカーケーブルの長さが倍も異なることを見てしまってから音を聴くと、どうしてもそのことが気になり長い方のスピーカーからは音の出方が悪く感じられます。いわゆる先入観念というものです。さらに、機器等を認知しているかどうかによっても出てくる音に対する期待感が作用し、自分の都合の良い(悪い)方向へ導こうとするものです。
リスニングルームという物質的なもの、その日の精神的なものによっても大きく左右される耳から心(脳)。香りも・・・そんな要素のひとつ。
お金にものをいわせて、最初から究極の機器を揃えると、その後の楽しみがなくなります。つまり、人間とは常に良いものを求めてコツコツと貯金をし、気に入れば現有機器の倍もする別の機器を買い求めるのです。良(高)いものを獲得したときの満足感を味わいたくて、また、働き・金をためるのでしょう。次なるステップへのプロセスが何ともいえない充実感に満たされ、至福のときなのです。
(これは、その趣味の世界それぞれ特有のものがあります。再生音楽の世界では、音の入り口から出口まで、色々なところに多様なお金のかけ方や工夫があり、生涯を通じて楽しむことのできるものと思います。)
完成品の世界に見切りをつけて、自作の世界に足を踏み入れることは、色々なきっかけがあり、人との出逢いにもおおいに影響されます。
音の入り口から出口までで、自作可能なものは、プリアンプ・パワーアンプ、スピーカーシステム(エンクロジャー、箱)、ターンテーブルモーター駆動アンプ、プレーヤーシステム、電源、電源ボックスくらいでしょうか。しかし、いづれもパーツは出来合えのものを買うことになります。
身近に、才長けた人がいれば、その人に色々とアドバイスを受けるのが早道です。どんなレコードを聴いたら良いかも、自分で探すよりも手っ取り早い。特に、機器に関する雑誌の批評はあまり信用しないことだと思います。レコードも機器も自分で聴かなければ音もイメージも分からからです。
アナログ・レコードを供給(店でもオークションでも)してくれることと、アナログ機器の関連会社が機材を販売さえしてくれれば、オーディオ・ファン(マニア)は絶えることはないでしょう。
最近、若者はアナログをニューメディアと位置づけているのですから、ものは考えようです。レコードはできれば自分で保管されるのが良いと思います。そして、最良の機器達による音楽とレコードジャケットによるアートの世界に没頭しましょう。心も体も癒されることは間違いありません。こんなに忙しない世間のオアシスをアナログ・レコードの世界に見つけようではありませんか。でも、どうしても手元において置けない方は、レ・コード館に寄贈していただければ幸いです。
アナログ・レコードを聴くとき何か構える気持ちはありませんか。CD等ですと、ながら聞(聴ではない)きをしますが、アナログ・レコードは一定の儀式?のもとに「よーし聴くぞ!」という、聴くたびに気持ちをリセットしているような日々ではないでしょうか。